「猫も人間と同じようにやきもちを焼くの?」と疑問に持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、猫も人間と同じようにやきもちを焼きます。
個体差はありますが、小さいころから飼い主さんと過ごしていて、飼い主さんのことを母親のように想っている場合は、やきもちを焼きやすい傾向があります。
猫の脳は、人間の脳と極めて近い構造をしており、「大脳皮質」といった部分が発達しています。
大脳皮質は、「未来の予測」「運動の制御」「物体の知覚」などの役割を担っています。
他の動物と比較して、猫の大脳皮質は発達しており、人間と同じく、喜怒哀楽の感情を持っているのです。
そのため、飼い主さんが構ってくれないとやきもちを焼いてしまうこともしばしば…。
今回は、猫がやきもちを焼いてしまう原因や、対処方法について具体的に紹介していきます。
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猫のやきもちの原因は?
孤独を好みドライでクールな印象のある猫ですが、時には飼い主さんに対してやきもちをやく事もあります。具体的にやきもちの原因はどういったものなのか解説していきます。
見た目は大人‼中身は子ども‼その名は…!
一般的に猫は単独行動の多い動物です。しかし、昔から人間に飼われている猫は、飼い主さんを母猫の様に慕う傾向があります。
飼い主さんに優しくしてもらうことの喜びを知っている猫ちゃんは、大人になっても中身は子供のままです。他のものばかりに集中したり、自分以外の猫に構っていると飼い主さんに甘えてきます。
また、早い段階で去勢や避妊をすませた猫は、子供っぽい性格が残ることが多く、さらにやきもちを焼きやすい傾向があります。
他の猫にはライバル意識を…。飼い主さんはワタシのニャッ!
猫好きの人からすると一匹だけでも可愛いと感じる猫ですが、多頭飼いをするとその可愛らしさに上限はありません。
しかし、多頭飼いをしている場合は、飼い主さんの取り合いが始まることがあります。飼い主さんを独り占めしたい猫は、自分以外の猫が飼い主に可愛がられているのをみるとやきもちを焼いてしまいます。
あまりにもやきもちが酷い場合は猫同士の関係が悪化してしまうこともあるので注意が必要です。
野良猫のニオイにもやきもちを焼いちゃう?
本当に猫のことが好きな人は、野良猫の姿を見かけるとジッとしていられませんよね。野良猫が人間慣れしていて、すり寄ってくるとついつい触ってしまうこともあります。
一通り遊んで、帰宅すると、飼い猫が自分のニオイを嗅いだかと思えば、なんかツれない態度をとられた…。なんて経験はありませんか。
この行動は、縄張り意識の強さからやきもちをやいている証拠です。猫は本来、縄張り意識が強く、自分の陣地に他の猫が近寄ってくることを嫌います。
猫好きであればどうしても野良猫や保護猫に触りたくなりますが、病気を持っている可能性があります。自分が飼っている猫のやきもちを防ぐためだけではなく、感染症を防ぐためにも注意が必要です。
仮に外の猫に触った場合は、帰宅後は入念に手洗いをしてから飼い猫と触れあうようにしましょう。
猫はそもそも嫉妬深い
猫は基本的に単独行動が好きで、「犬みたいに呼んでもなかなか近寄ってこない。」と言っている人もいますが、実際に猫を飼われている方たちからすると、甘えん坊で感情表現も豊かだということが分かるかと思います。
飼い主が帰宅した後は、足元からなかなか離れなかったり、玄関で待っていたりなど、猫好きにはたまらない行動も数々です。
しかし、感情が豊かだということは、やきもちもやきやすいということです。猫のやきもちの対象は他の猫だけではありません。
自分が集中して本をみていたり、仕事の最中にパソコンの上に乗ってきたりなど、生き物ではない場合も「ワタシに構って!」と言わんばかりに邪魔をしてきます。
猫からすると常時、飼い主さんには自分のことを見ていてほしいのです。
やきもちをやいている時の対処方法
やきもちを焼きやすい猫は、飼い主さんに優先して自分に構ってほしいと思っているので、他の猫を可愛がっているとストレスを感じてしまいます。
やきもちの度が過ぎてしまうと、ストレスの影響で体調を崩してしまったり、お腹の調子が悪くなってしまうこともあります。
猫がストレスを感じている場合は、急に凶暴化したり、過剰なグルーミング(毛づくろい)をしたりします。
そういった場合は、猫に対して甘えたいといった欲求を発散させてあげましょう。
いつも以上にスキンシップをとったり、オモチャなどで遊んであげるようにしましょう。
甘えたいという欲求に答えてあげることで愛猫の機嫌も良くなります。
やきもち焼きにならない為には?
飼い主によっては猫のやきもちは可愛くてたまらない!といった方もいるかと思います。
しかし、日々の仕事が忙しい、集中したいときだけはなるべく邪魔はしないでほしい人もいるのが現状です。
そういった場合は、猫ちゃんに飼い主さんといるのと同等のリラックスできる環境を提供しましょう。
猫は基本的には怖がりな動物です。他の猫や騒音、機械などにも警戒してしまうことがよくあります。
そういった環境ではリラックスできる環境は飼い主さんの傍のみになってしまい、なかなか安心して過ごすことができません。
一戸建てで飼われている場合は、全ての部屋を解放してしまうのは、猫のリラックスを妨げる可能性があります。可能な限り、猫の入れる環境は絞るようにしてみましょう。
一人暮らしのワンルームなどの場合は、ゲージを用意してあげるのも良いでしょう。猫をゲージに入れることに抵抗のある方もいるかと思います。
しかし、猫をゲージに入れることはリラックスできる環境づくりとして大切になってきます。ゲージの生活になれると猫は誰にも邪魔されない自分だけの環境を手に入れることができるのです。
多頭飼いの場合は何に注意すればよいのか。
まず、多頭飼いをしている場合は、どの猫がやきもちを焼きやすいのかを見分ける必要があります。人間と同じで、猫も性格に個体があるのです。
自分のペースで過ごすことが好きな子なのか、飼い主に構ってもらうのが好きなのか、毎日観察していれば次第に分かってきます。
かといって、構ってちゃんの猫を極端に可愛がるのも良くありません。あくまで平等な愛情を注いでいきましょう。
特に、新しい猫を飼い始める際も注意が必要です。本来、猫は縄張り意識の強い動物です。先住猫がいる場合は、その猫を優先する様にしましょう。
飼い主さんが猫同士の関係が悪化しないかチューニングしてあげる事が猫たちにとって良いといえます。
猫は環境の変化がおこるときストレスを感じやすくなります。多頭飼いをする場合は、普段と猫の体調に変化が無いかよくチェックするようにしましょう。
まとめ
実際に猫を飼っている方は猫が感情表現の豊かな動物どいうことが良く分かるかと思います。やきもちを焼きやすい猫がいる場合は、しっかりと欲求に答えてあげることが重要です。
猫のやきもちにどうしても構いきれない飼い主さんは一度、自身の家の環境の見直しをしてみましょう。
猫のやきもちは飼い主さんともっと一緒にいたいという愛情表現です。飼い猫の性格をしっかりと理解したうえで、猫と一緒に過ごしていきましょう。
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