猫用の食器を洗うときに人間用の洗剤を使っているといった方も多いのではないでしょうか。
これは猫の健康上大丈夫なの?と心配になる方も多いかと思います。今回は猫の食器に人間用の洗剤を使っても大丈夫なのかといった疑問を解決していきます。
ペット関連資格で受講生数国内最大級【愛玩動物飼養管理士 2級・1級 】
猫の食器に猫用の洗剤を使っても問題ない?
結論から言うと、人間用の洗剤を使っても問題はありません。しかし、人間用の洗剤を推奨することはできません。
なぜなら、猫の唾液に潜む雑菌が作る「バイオフィルム」というぬめりが発生しているからです。
実際に猫の食器を洗っている時に、妙に「ヌルッ」とした感覚を感じたときはありませんか?
あれは、バイオフィルムが原因となっているのです。
キャットフードの油だと勘違いしている人も多いのですが、このバイオフィルムは、水や人間用の洗剤では、なかなか落ちづらい特性を持っています。
また、人間用の洗剤には、猫が苦手とする柑橘系の匂いが付いているものもありますので注意しておきましょう。
猫の食器を英傑に保つためのポイント
愛猫用の食器を使っているとさまざまな雑菌などが繁殖している場合があります。愛猫にはなるべく綺麗な食器でご飯を食べて欲しいですよね。
そのために飼い主さんが食器を綺麗に保つためのポイントを押さえておく必要があるのです。
愛猫の食器を洗う時のポイントは以下の通りです。
- ペット用の道具を使用する
- こまめに洗う
- クエン酸や重曹を使用する
- 熱湯で消毒をする
- 食器選びは慎重に
1つずつ解説をしていきます。
ペット用の道具を使用する
猫が使用した食器にはバイオフィルムといった雑菌がつくったヌメリがあります。
バイオフィルムは水や人間用の洗剤では落ちづらいので、猫用の洗剤を使うのが効果的でしょう。
また、スポンジを使うときも、感染症の対策として、猫用と人間の食器用は別で分けるようにしておきましょう。
メラミンスポンジなどで擦るとより効果的にヌメリがとれやすいです。
こまめに洗う
猫の食器をこまめに洗わなければ、雑菌が繁殖してしまい、食器の中が不衛生になってしまいます。
猫の唾液から発生するバイオフィルムは、長時間のあいだ放置しておくと、頑固にこびりついてしまいますので、注意していきましょう。
できれば1日1回は洗ってあげるとバイオフィルムもとりやすく清潔に保つことができます。
バイオフィルムがなかなか取りづらくて食器を洗うときのヌメリが酷い場合は、洗う前に、ペーパータオルなどで一度拭き取ってから、洗うと効果的です。
重曹やクエン酸を使用する
バイオフィルムを落とす際に重曹やクエン酸を使用するのは効果的です。
また、重曹やクエン酸は、猫にとって安全に使用することもできます。水に溶かしてスプレーに入れておけば、食器以外の掃除にも効果的なので、幅広く使用する事ができるのです。
熱湯で消毒をする
食器にこびりついたバイオフィルムを効果的に取り除くために熱湯消毒が効果的です。熱湯消毒をするときはボウルなどに熱湯を張って10分ほど浸しておくとよいでしょう。
頻度は週に1回〜2回が効果的です。また、熱湯消毒より、沸騰消毒をすることによってより確実にバイオフィルムを取り除く事ができます。
ただ、食器の材質によっては適していない物もありますので、耐熱温度を確認してからおこなうと良いでしょう。
食器選びは慎重に
食器を選ぶ際に素材を見て選んでいる方は少ないのではないでしょうか。実は、素材選びは、清潔を保つ上では重要なポイントとなっています。
プラスチック製のものであれば、傷がつきやすく、傷の間に雑菌が繁殖しやすくなっています。
もしも、プラスチック製の食器を使用するのであれば、こまめに洗うことをオススメします。
逆に、磁器や陶器であれば、傷はつきづらく、雑菌が繁殖しづらいので清潔に保ちやすいのが特徴です。
ステンレス製のものも丈夫で長持ちしますので、素材で選ぶのであればオススメの食器です。
まとめ
猫の食器を洗う際に、人間用の洗剤を使う人も多いです。実際に人間の洗剤を使ってももんだいはありません。
しかし、猫の唾液の雑菌から発生する「バイオフィルム」からは出てくるヌメリは、水や人間用の洗剤では落ちづらいです。
可能であれば、猫用の洗剤や熱湯消毒を使うなどをして、猫ちゃんの食器を良い衛生状態を保つようにしましょう。
コメント