うちの大切な愛猫が分離不安かもしれない!原因と対策方法について解説

もしかしてうちの大切な愛猫が分離不安かもしれないと思ったことはありませんか?

外出する際に「行かないで〜」と言わんばかりにすり寄ってきたり、外出をしようとすると吐いてしまったりなどは甘えん坊というわけでもないかもしれません。

常時、愛猫と一緒に暮らせれば問題ありませんが、ずっと一緒にいるのは実際問題、むずかしいかもしれません。

今回は分離不安の原因や対策方法について解説をいたします。

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目次

実は怖い!猫の分離不安とは?

そもそも分離不安とは愛着をもっている対象物が離れてしまったり、自分の目に見えないところに消えてしまうと、強烈な不安に襲われるといった症状のことをさします。

過去に1匹になったことで恐い思いをしてしまった場合や、精神的な自立がまだできていない場合は、不安感が、より強いものになってしまう傾向があります。

猫が分離不安になるとどういった症状がでる?

猫が分離不安の場合は以下のような症状がでます。

分離不安の症状
  • 破壊行動(カーテンによじ登る・ドアを引っ掻く等)
  • 過剰に鳴く(大声でなく)
  • 興奮(落ち着きを失う・飛び跳ねる)
  • 攻撃行動(飼い主を噛む・うなる・引っ掻く等)
  • 身体的な異常(吐く・震える・よだれをたらす)

猫によって個体差があり、出てくる症状は変わってきますのでカメラなどを仕掛けて確認してみるのも有効です。

猫の分離不安症のチェック項目

「もしかするとウチの子は分離不安かも…。」と思った方は以下の表を確認して動物病院に相談をしてみると良いでしょう。

分離不安チェック項目
  • 誰に対して分離不安をおこしているのか
  • 対象者が離れると後追いをするのか
  • 対象者や外出、または外出を察知した際に分離不安の兆候はあるのか
  • 飼い猫が留守番をしている時はどういった行動をとっているのか
  • 対象者が帰った際に激しく興奮していないか
  • 恐怖症を発症しているようではないか

誰に対して分離不安を起こしているのか分からない場合や、外出中に猫の状況を把握する事が難しい場合は、可能な限り現在の状況を獣医師に伝えるようにしましょう。

猫の分離不安症の原因

猫が、分離不安を引き起こしてしまうと日常生活にも支障が出てきてしまいます。では、実際に分離不安になってしまう原因とはどういったものなのでしょうか。

生活リズムが乱れている

猫が、分離不安を引き起こしてしまう主な要因の一つとして生活リズムの乱れがあげられます。

猫は一見、マイペースに見えますが独自の生活リズムを持っています。

猫にとって生活リズムを崩されてしまうと大きなストレスになってしまうのです。

もともと留守番に慣れていない猫は、飼い主さんが留守番をする機会が増えてしまうと分離不安に陥りやすいです。

子猫の時代から留守番が習慣となっている場合は、ストレスに感じることは少ないです。しかし、突如飼い主さんが留守をしがちになってしまうと、猫にとっては大きな不安になってしまうのです。

引っ越しや周りの猫と死別、新しい猫が家に来たりなど、環境の変化は分離不安の引き金になります。

普段から猫に構いすぎている

環境の変化以外にも、飼い主さんが飼い猫に構いすぎている場合も、分離不安の可能性を高めてしまいます。

飼い主さんが家に居る時に異常に構いすぎていると、飼い主さんがいないときに不安を感じて落ち着きが無くなってしまいます。

帰宅した際も、異常に構いすぎたり愛情表現を強くしすぎてしまう事も、分離不安の要因の一つだと言えます。

飼い主の留守中にトラウマを抱えた

以前は問題なく留守番が出来ていたにも関わらず、急に分離不安の症状が引き起こされている場合は、留守中にトラウマとなる経験をしてしまっている場合があります。

猫も人間と同じように嫌いな音や匂いがあるのです。例えば、雷やインターホン等の甲高い音があげられます。

猫の聴覚は優れており、人間には聞こえない虫の羽の音や、遠くからくる人間の足音を聞き分けることが出来るほどです。

それほど優れた聴覚を持っている猫が聞こえる雷や、インターホンの音は、よっぽど大きな音に聞こえるでしょう。

飼い主さんが留守中の間にそれらの音がなることによって「飼い主さんがいなくなると怖い事が起こるかも…。」と思い込んでしまって分離不安を引き起こしてしまうのです。

雷などの災害だけではなく、工事の騒音にも注意が必要です。

また、猫は子猫の時よりも年齢を重ねる度に不安傾向は強くなります。なので、前までは問題なく留守番が出来ていた子が分離不安になってしまうのは、加齢の可能性も考えられるのです。

猫の分離不安の検査や診断方法

分離不安を診断する為の特別な検査はなく、飼い主さんが飼い猫の行動をみて確認をします。

診断する際は「実際に猫が不安を感じているのかどうか」「愛着を持っている対象者が離れる事で不安の兆候が表れているのか」をみて判断をすることが重要です。

分離不安の症状の多くは対象者の外出後の30分以内に発言すると言われています。

診断するためにカメラを設置して、動画撮影を行うと飼い猫の行動を確認することができます。

対象者が不在の場合でもしっかりとお留守番が出来ているかを確認してみましょう。

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猫の分離不安の対策方法

では、実際に猫が分離不安だった場合にとるべき対策方法をご紹介します。

行動療法

行動療法は飼い猫に留守を慣れてもらう事を目的としています。かといって、長時間の留守番をさせてしまうのは非効率だと言えます。

行動療法をするときは、現状の猫の留守番で耐久できる時間を目途に、徐々に時間を伸ばしていきましょう。

また、数分間の留守番が終わった後に、フードやオヤツをあげるなどをして、留守番をすることで良い事が起こるといった条件付けをするとより効果的です。

もし、数分間の留守の間に問題行動を起こしても𠮟ってはいけません。猫との信頼関係を壊してしまいかねないので注意が必要です。

リラックスできる環境をつくる

猫ちゃんがリラックスできる環境はあるのか、一度見直すことも大切です。

猫は洞穴のような暗い場所を好む傾向があります。開けっ放しで猫が自由に出入りのできるクレートやハウスを用意してあげるのも良いでしょう。

猫によっては高い場所のほうが安心する子もいますので、飼い猫の好みに合わせるようにしましょう。

テレビや音楽を付けておく

飼い主さんが留守にしている時に、音楽やラジオを付けておくことも、ストレスの軽減に繋がる場合があります。

分離不安を抱えた猫であっても、同じ空間に人が居るだけで安心するこもいますので、そういったものを活用して気を紛らわせてあげるのも効果的と言えるでしょう。

音楽やテレビをつけっぱなしによって症状が悪化することは無いので、一度試してみるのもよいでしょう。

多頭飼いをする

留守番中に一匹にするのは可愛そうといった理由で、多頭飼いを検討するのは適切ではありません。

たまたま猫同士の相性がよければ、留守中に気を紛らわすのには良いかもしれません。しかし、本来、猫は縄張り意識が強く、単独行動を好む動物です。

良かれと思ってした行動が逆に猫のストレスになってしまうかもしれないので注意が必要です。

新しい猫を検討する際はなるべく慎重におこないましょう。

薬物療法

猫に薬物治療を行うとしても薬のお陰で治るといった事はありません。薬に頼り過ぎずにあくまで、基本は一人でいることに慣れさせるのが一番です。

薬物療法はあくまで補助的な治療です。基本的な治療方針は一人でいることに慣れさせることです。

猫の分離不安に対する治療薬で認可された薬はありません。

薬物療法を行う際は、かかりつけの動物病院に相談をして用法容量を守り、処方するようにしましょう。

まとめ

分離不安症は対象者が離れてしまった際に、猫が強い不安に襲われてしまう症状のことをいいます。

分離不安になった猫はさまざまな問題行動を起こしてしまいます。分離不安は生活リズムの乱れや環境の変化が引き金になりえるので注意しておきましょう。

飼い猫が分離不安の場合は対象者がいない状況に慣れてもらうことが重要です。

もしも、飼い猫が分離不安だと思ったら一度動物病院へ相談してみましょう。

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この記事を書いた人

【管理人経歴】ヤマザキ動物看護大学/動物看護学科
▲卒業後地方の動物病院への勤務を経て出産を機に退職
▲猫を好きすぎるあまり当ブログ(ねこねこハウス)設立
▲猫に関する情報を発信中

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