最近、うちの子がいつも以上にモフモフしている…。もしかすると、それは換毛期が原因かもしれません。中には普段の10倍近く抜け毛が多くなる子もいるそうです。
さっき床の掃除をしたばかりなのに、次から次へと出てくる抜け毛にうんざりしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
衛生面に関して言えば、抜け毛はあまり良いものではありません。今回はそんな換毛期についてと抜け毛の対策方法についてご紹介します。
ペットの仕事を始めるなら、プロの多くが持つ資格【愛玩動物飼養管理士 2級・1級 】
そもそも猫の換毛期とは?
猫には上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)があり、この両方を持っているダブルコートの猫種には換毛期があります。
逆に、どちらかの一種類しかもっていないシングルコートの猫種はハッキリとした換毛期はありません。シングルコートの猫種は、一年の間で徐々に毛が生え変わっていくのが特徴です。
また、猫の中には長毛種と短毛種で区分されています。長毛種の例をあげると、ペルシャやメインクーン、ノルウェージャンフォエレストキャットが当てはまります。
短毛種でいうと、アメショやベンガル、スコティッシュ等が代表的です。
環境によって換毛期がなくなる
そもそも猫は、季節ごとに自身の毛の量を調整して気温に適応しており、これらの調整期間が換毛期です。
しかし、近頃は完全室内外の猫が増えてきた影響によって、春夏秋冬問わずに快適な気温の中、過ごすことが出来るようになってきました。
そういった時代背景もあり、換毛期を必要とせずに抜け毛もそれほど…、といったご家庭も増えてきています。
うちの子は全く換毛期を迎えないけど大丈夫かな?と心配している方は、もしかすると飼育環境によって換毛期に変化があるのが原因かもしれません。
換毛期がないからといって病気の心配はありませんのでご安心ください。
抜け毛は少ない猫の特徴とは
猫の抜け毛の量は「毛の長さ」「毛質」「身体の大きさ」で決まるといわれています。まず、長毛種の猫は短毛種に比べると抜け毛の量は多いです。
基本的に、猫の毛の長さは出身地の気温によって変化します。東南アジアは短毛種、北欧に長毛種が多いと言われています。
しかし、国によっては東南アジアの長毛種や北欧出身の短毛種もいるので一概に「出身地の気温=毛の長さ」とは言えないようです。
「毛質」でいうとダブルコートに比べるとシングルコートの猫の方が抜け毛は少ないです。
基本的にダブルコートの猫は季節の変わり目の「春」と「秋」に一気に毛が抜けることがほとんどです。
冬場必見!猫の抜け毛対策は?
モフモフ感は猫の醍醐味といっても過言ではありません。ときに、そのモフモフは家中に毛を散りばめて、猫自身にも毛玉の原因ともなり 病気などの被害をもたらしてしまう事があります。
こまめにお風呂に入れたり、ブラッシングをしたりなどをして丁寧にお手入れをしてあげることを意識していきましょう。
長毛種の猫にはこまめにシャンプーを
猫はもともと水を嫌がります。なので、シャンプーが好きだという子は少ないのではないでしょうか。そもそも猫は日頃から自分でグルーミング(毛づくろい)をおこなって身体を清潔に保っています。
身体は清潔ですが、抜け毛の時期などに疎かにしていると、毛玉の原因になってしまいます。長毛種の猫を飼っていて、普段より毛玉をはく回数が増えてきたと感じる場合は、月に1回程度のシャンプーを意識的に行ってあげるとよいでしょう。
こまめに毛の手入れを
短毛種の場合は、週に2〜3回ほどのブラッシングを意識してみると良いでしょう。換毛期になったと思ったら、調整期間中は1日1回のブラッシングがオススメです。
逆に長毛種の場合は普段から1日1回のブラッシングを心がけてみましょう。換毛期の長毛種は抜け毛が多く、猫によっては普段の10倍近く抜けるもいるそうです。
換毛期の間は朝晩の2回ほどのブラッシングが理想だと言えるでしょう。
ブラッシングする際は毛のもつれや、毛玉をしっかりとときほぐしてから、毛の流れを綺麗に整えてあげるのがのぞましいです。
ブラッシング以外の対策方法
飼い主さんによっては仕事があり、なかなか時間を取る事ができない場合もあるかもしれません。
そういった場合は、ブラッシング以外の対策をしてみましょう。
例えば、食物繊維が多く含まれている毛玉ケアのキャットフードを与えてみたり、猫草を設置してみたり、サプリなどを与える事が有効です。
キャットフードを変える際は、一度に切り替えてしまうと、猫によってはストレスに感じてしまうこともありますので、従来のキャットフードに徐々に混ぜて与えていきましょう。
猫用ブラシ選びで抑えておきたいポイント
猫用のブラシにはさまざまな形があります。愛猫の毛の長さや用途に合わせて選んでくださいね。
猫の個体差や用途に合わせて購入を検討してみてください。
抜け毛が原因で病気になることも!
猫は普段から身体を清潔に保つためにグルーミングを行っています。グルーミングをした際に毛を飲み込みます。ある程度の量は便として排出されますが、たくさんの毛を飲み込んでしまった場合は毛玉として吐き出します。
あまりにたくさんの抜け毛を飲み込んでしまうと、病気になってしまうこともありますので注意していきましょう。
毛球症
毛球症は、グルーミングをしたときに、飲み込んだ抜け毛が塊となり、引き起こってしまう消化器系の病気のことをいいます。
腸内や胃などに毛玉が溜まってしまって排出が困難となり、嘔吐や食欲不振、便秘などの症状があらわれます。
早急に対応ができれば、毛球除去剤等を使用して取り除く事ができますが、大きくなり過ぎてしまった場合は内視鏡での摘出や、開腹手術によって胃から取り出す事が必要です。
胃炎・食道炎
毛が胃の中に溜まってしまうと、粘膜に刺激を与えてしまう事があります。そうなってしまうと胃炎を引き起こしてしまうことがあります。
また、毛玉によって嘔吐を繰り返してしまうことによって、食道炎になってしまうこともあるので注意しておきましょう。
まとめ
一般的に季節の変わり目である春や秋になると猫の換毛期がはじまります。しかし、年中快適な室温の完全室内飼いの猫が増えてきたこともあり、換毛期のない猫もいます。
換毛期を迎えたと思った時はブラッシングや、毛玉ケアのキャットフードを与えるなどをして対策をしておくとよいでしょう。
抜け毛が原因で思わぬ病気になってしまう場合もあるので注意しておきましょう。
普段から飼い猫にブラッシングなどをしてスキンシップをとることで、猫との信頼関係も深くなり、病気のリスクを減らす事ができて一石二鳥ですよ。
愛玩動物飼養管理士の資格に興味がある方はこちらをチェック!
プレミアムキャットフードについて興味がある方はこちらをチェック!
コメント