「最近、猫を飼い始めたけどなついてくれない…。」そう悩まれている方もいるかと思います。そういったときは猫とのコミュニケーション(いわゆるネコミュニケーション)を取ることが大切です。
円滑なネコミュニケーションを取る為に、ちょっとしたコツを知っていれば猫が心を許してくれる事もあるかもしれません。すでに、猫を飼っている方にはなじみの方法かもしれませんが、科学的なエビデンスを交えながら猫と仲良くなれるコツを9つ紹介していきます。
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①たくさん遊んであげる
猫ちゃんが家の中で悪戯をする原因は、日頃のストレスや遊ぶ時間が少ない事が関係している事があります。「犬は散歩させないといけないけど猫は散歩がないから楽だ」と考えている方は多くいますが、猫にもストレスを解消させるために遊んであげる必要があります。
猫によって遊ぶオモチャの好みも変わってきますが、統計によると羽のついたオモチャや棒状の物などの狩猟本能をくすぐるモノが付いているオモチャが、最も好きだということが分かりました。
なかなか、抱っこさせてくれない猫ちゃんには一緒に遊んで、少しづつお互いの絆を育むことが重要です。
参考文献:https://www.mentalfloss.com/article/93774/rest-assured-your-cat-really-does-you
②猫に主導権を渡す
可愛い愛猫の姿を見ていると、ついつい撫でたくなりますよね。しかし、スイスのとある研究チームによると猫に最初に行動させることの方が良いとデータを出しています。
この調査はスイスの51世帯の家庭を対象に行われました。調査内容は人間が猫に構わず、他の物事に集中している時は猫の方から近づいてきて、人間から近づいていくと寄ってくる可能性が低いという結果がでました。
猫アレルギーの人に猫が近寄ってきやすいのはその為かもしれませんね。猫がなかなかなついてくれないときは、あえてつれない態度を取ってみると効果的かもしれませんね。
参考文献:https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.2752/089279391787057062
③猫が触られて嬉しい所を撫でる
猫は触れられる事に対して敏感な動物で撫でられると嬉しい場所があります。イギリスにあるリンカーン大学の主任研究員サラ・エリス教授によると、猫は頭や顎のあたりを撫でてあげることで、喉をゴロゴロ鳴らすなどの好反応を示したそうです。
逆に尻尾やお尻の辺りを触った場合は、威嚇したり猫パンチをするなどの悪い反応を示しました。しかし、猫によっては触られたいポイントには個性が出るので色々試してみるのもいいかもしれませんね。
参考文献1:https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.2752/089279302786992577
参考文献2:https://karapaia.com/archives/52188702.html
④指先を猫の鼻に近づける
野良猫の様子をよく観察してみると親密な猫同士は鼻と鼻をくっつけて挨拶をする様子を見ることができます。これは人間でいうところの挨拶と一緒です。
飼い始めて間もない猫にはまずは挨拶からを意識してみるといいかもしれませんね。指先を近づける際は、立って行うのではなく低い姿勢で静かに指先を猫の鼻に近づけて見ましょう。
⑤一旦距離を置いてみる
猫が不快に思っている時は態度や行動に出やすい傾向があります。一歩を触られて威嚇したり、猫パンチしたり、耳をたたんで「イカ耳」にするといったのも猫が不快に感じた時にする行動です。
猫がこうした態度を示した場合は一旦、距離を置いてみるのが良いでしょう。人間と同じで猫にも構われたくない時もあります。飼い猫が嫌がっていると感じた時は一旦距離を置いて時間が経ってから構ってあげるのが良いでしょう。
⑥餌の与えすぎ
愛猫が可愛いとついついやりがちなのが餌の与えすぎです。餌の催促の度にご飯をあげないと嫌われてしまうのではないかと考えている方も多いかと思います。
しかし、コーネル大学の研究によると肥満の猫の場合は逆なのが分かります。
肥満猫を対象にした調査によるとダイエット中の猫は普段よりも喉を鳴らしたり飼い主の膝の上に乗ることが多くなったことがわかりました。
ご飯欲しさに甘えん坊になったかは分かりませんが、飼い猫の健康を保つことは病気のリスクを減らしてくれるので良い事です。最近、猫が肥満気味に感じる方は一度ダイエットをしてみるのもいいかもしれませんね。
参考文献:https://www.sciencedirect.com/journal/journal-of-veterinary-behavior
⑦室内で猫を飼う
イタリアの研究チームによると、室外で飼っている猫に比べて室内飼いの猫は、飼い主との波長が合っているといったデータが出ています。猫はよく夜行性だと思われがちですが夜明けと夕暮れに活動する薄明薄暮性の動物です。
実は猫も環境に適応するために昼型にもなるそうです。そういった適応能力が飼い主との波長を合わせているのかもしれませんね。
参考文献:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1558787812001220
⑧子猫の時に社会性を覚えてもらう
子猫の時代から一日数分間だけでも人間に可愛がられると、その猫は人懐っこくなって、人間を信用しやすくなります。特に生後2~9週あたりが社会性を養うのには最適だということが分かっています。
猫は犬に比べると気まぐれで社交性のない動物だと思われがちですが、子猫の時代から社会性を身に着ける事によって人間を信用しやすくなります。
参考文献:日常的な関わり方と人と猫の情緒的結びつきに関する研究
⑨猫の行動を注意深く観察をする
長年、猫を飼っている方の中にも、かすかな猫のボディランゲージを見落としがちな人も多くいます。猫がリラックスをしている時はゆっくりと瞬きをしたり、イライラするとイカ耳になったりなど、些細な仕草から猫の気持ちを察することができます。
ちょっとした仕草に気づくことで飼い主が猫に合わせること可能になります。そういった積み重ねが、猫の信頼を得ることが出来るかもしれませんね。
まとめ
猫と仲良くなるために避けて通れないのがネコミュニケーションです。飼い猫にあまり好かれていないんじゃないかなと感じた時は、今回でご紹介した方法を試してみるのもいいかもしれませんね。
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