時折見せる猫のミステリアスな行動に「もしかして幽霊でも見えているの?」と想像を掻き立てられる飼い主さんも多いのではないでしょうか。昔から霊感が強く、化け猫伝説などの逸話も多い猫ですが本当に霊感があるのでしょうか。
今回は、猫がミステリアスな行動を見せる理由についてご紹介していきます。
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実際に幽霊は見えているの?
実際に猫は幽霊が見えているのでしょうか。
猫のミステリアスな行動の主な例として何もない天井を見つめたり、飼い主さんの背後を見つめていたり、誰も来ていないのに玄関の方を気にしたりなどがあります。
飼い主さんからすると少し怖いこの行動には何か理由があるのでしょうか。
人間には感知できない音を聞いている
猫は聴覚が優れており、犬の2倍程あるということが分かっています。
なので、小さな虫の羽の音や、壁の中を流れる排水管の水の音などを聞くことができるのです。この音に耳を澄ましている姿が、人間からすると何か得体のしれないものを感じ取っているように見えるのでしょう。
小さな音を聞き分けて、「この音は獲物の足音か?」「外敵が近くにいるんじゃないか」と観察している可能性があります。
猫の霊感の正体は光る目にあった?
猫のチャームポイントでもある暗闇でも光る目は、神秘的な印象をもたれている人も多いのではないでしょうか。
暗闇でも目が光るのは、網膜の裏側にある「タペタム」と呼ばれる器官が関係しています。
タペタムは簡単にいえば反射鏡のような役割をしており、暗い場所であっても周りを良く見えるようにしてくれます。暗闇で猫の写真を撮ると目が光って写るのもタペタムの仕業です。
猫が何もない天井をみるのは、人間ではみる事が難しい小さな虫や、ちょっとした光の反射に反応しているからなのかもしれませんね。
実は高性能レーダー!霊感の正体はヒゲ?
猫のヒゲは非常に優れており、湿度や気圧の変化を感じ取ったり、風や空気の流れを感じたり、耳でも聞こえないわずかな音を空気の振動から感知したりする事ができます。
猫はこのヒゲの特性を使って自分の周りの状況を把握しているのです。
猫が何もない場所へ威嚇をしたり、見つめたりしているのはそういった微かな周りの変化を敏感に感じ取り危険を察知した警戒心からなのかもしれませんね。
猫にミステリアスな印象がついた理由
西洋で魔女の使いなどとも言われている猫は、昔からミステリアスな印象が強く持たれていたようです。
猫には霊感があるなどのミステリアスな印象がついた背景にはどういった理由があるのでしょうか。
猫は幽霊や妖などの伝説を多く持っている
猫にまつわる伝説や怖い話、怪異に関する話は昔から多く言い伝えられています。
有名な怪異の話だと『猫又』『化け猫』『猫神』などの多くの話が現代にも引き継がれています。こういった事からも猫は霊感が強いということを印象付けているのかもしれませんね。
猫と暮すと霊感が強くなると言われているから
ちまたでは猫と暮していると霊感が強くなるとも言われています。
前述したとおり、猫は様々な鋭い感覚器官を持っています。かすかな虫の羽の音等の人間では聞き取れないような音も聞くことができます。
猫と一緒に暮らすことで飼い主さんもわずかな気配にも注意を掃うようになった可能性も考えられます。
猫は飼い主の帰りを予知する事が出来ると言われているから
家にかえって玄関のドアを開けると猫がちょこんと座って待っている事に出くわしたことはありませんか?
飼い主さんからするとなんだか嬉しくなるようなこの行動は「なにか特別な能力で分かるの?」と不思議に思ってしまいます。
しかし、これも聴力の優れた猫だから成し遂げられる技です。聴力の優れた猫はかすかな足音の差などで飼い主と他人の違いを聞き分けることができます。
あの可愛い行動の背景にはこういった能力から成し遂げられている事がわかりますね。
死神が見える猫のオスカーのお話し
人の死期を教えてくれるセラピー猫の「オスカー」をご存じでしょうか。
オスカーは2005年にアメリカのロードアイランド州の老人ホームで飼われていました。飼われてからまもなく、オスカーにとある能力があることに気づきます。
それは「人の死期を予知する能力」です。
普段は、誰かのそばでジッとする事なんてないオスカーですが、死期が近づいている人を察知するとそばを離れなくなるそうです。
さらに、この死期を感じとる能力は老人ホームで勤務しているスタッフやお医者さんよりも正確だったそうです。
ある時、医師の診断で余命がわずかだと言われていた患者に対してオスカーを近づけてみたそうです。その結果、オスカーは、その人のそばを直ぐに離れていき、別の患者のところに向かったそうです。
そしてオスカーの予想通りに、その入居者の方は数時間後に息を引き取ったそうです。
オスカーの正確な死期を知らせる能力は、老人ホームのスタッフの方も信頼していたようです。
なので、オスカーが誰かの近くに座ったら、患者の家族に連絡を入れるようにしたというエピソードもあります。
死期を知らせると聞くと、死神を連想する人も多いかと思います。しかし、老人ホームの患者やスタッフはオスカーの事を良く思っていたそうです。
患者からは、死の間際にオスカーが一緒にいてくれると嬉しいといった意見が、たくさん寄せられて、オスカーはアメリカ中で話題になりました。
鋭い感覚器官を持ち合わせている猫だからできる事なのか、本当にスピリチュアルな能力を持っているのかは分かりませんが、こういった話からも猫は霊感があると言われているのかもしれませんね。
まとめ
人間には感じ取ることのできないニオイや音を感知する猫は、私たちの想像のできない世界を感じ取りながら生きているのかもしれませんね。
オスカーの話はアメリカ中で話題になりましたが、そういった話からも「猫は霊感がある」というのも、ある意味正しいといえるのかもしれませんね。
霊感などは非科学的であり、現代では未知の分野です。
「霊感」といったものは存在すると判明することは一生ないとは言い切ることはできません。そういったことを信じるのもワクワクしますし、猫のスピリチュアルな魅力に拍車がかかりそうですね。
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