昨日まではしっかりご飯を食べていたのに、急に食欲不振になっていると、飼い主として心配になってしまいますよね。「もしかしたら病気なのかも」といろいろと考えてしまいますが、様々な理由があげられます。
一つ一つ確認して原因を探っていきましょう。今回は食欲不振になった原因とその対処方法についてお伝えしていきます。
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猫が食欲不振になる5つの原因
猫は本来、警戒心の強い動物です。個体差はありますが食事に対してのこだわりも強く偏食の傾向も強いといえるでしょう。
しかし、時に病気になっている可能性も考えられますので、原因を知ったうえで愛猫をしっかりと観察しましょう。
同じご飯に飽きてしまった
猫は子猫の時代に食べたものを好む傾向があります。現在食べているものが好きな味や香りではない場合は食べなくなる事があります。
また、以前に薬が入っていて嫌な印象のあるフードに関しても食べないこともあります。基本的に猫は好奇心が旺盛な動物で、新しいもの好きな事が多いです。
そういった場合は飽きがきていることもあります。
ストレスが原因で食べないこともある
猫は環境の変化を苦手としており、知らない人が来たり、引っ越しをしたりするとストレスによってご飯を食べなくなることがあります。
また、食事をする環境も猫にとっては重要になってきます。食事をする周りに大きな音がするものやトイレが近かったりなどの悪環境がストレスとなりご飯を食べなくなることもあるのです。
食器の大きさや深さなどで猫が食べづらいと感じてしまう場合も食欲の低下に繋がります。
猫の発情期も食欲の低下に繋がる
猫が発情期になると、ご飯どころではなくなる子もいます。雌猫の場合は独特な鳴き声を出したり、雄猫の場合はマーキングをしたりなどの行動がみられます。
猫の場合は日照時間によって、発情する長さが変わったりしますが、日頃から明るい部屋の中で飼われている猫は発情をしやすいといっていいでしょう。
高齢化による食欲の低下
高齢になった猫は、活動量が少なくなってくるので比例して食事の量も減ってくる傾向があります。
嗅覚が衰えてくる高齢猫の場合は、ご飯を置いたとしてもなかなか気づいてくれないこともしばしば…。人間と同じで猫も認知症になることもあります。
認知症の猫は普段と違った行動をすることがあり、食欲も低下することがあります。
もしかすると病気の前兆かも…。
急に食欲が低下したり、水も飲まない状況が続いている場合はもしかすると病気かもしれません。なにも食べていないに胃液を吐いたり、下痢をしたりなどの症状が続く場合は、すぐに動物病院へ受診をするようにしましょう。
子猫の場合は、食事を取らなければ低血糖になりやすいので元気があるように見えたとしても動物病院へ受診することをオススメいたします。
食欲不振の猫に食べてもらうためにしておきたいこと3選
普段の猫の様子を観察してみて、病気の可能性がなく環境などのが起因していると考えられる場合はご飯のあげ方やフードの種類を変えてみましょう。
フードの与え方や種類を変えてみる
普段与えているご飯に工夫をこらしたり、種類を変えてみると食べてくれる場合があります。ドライフードやウエットフードを温めてあげることでフードの匂いが広がって、食欲を刺激する事ができるでしょう。
温める事で香りが立ちやすいので高齢猫にオススメの方法です。
飼い主さんが、手で直接ご飯をあげるのも良い作戦です。最近、飼い猫の食欲が低下しがちだと感じる場合は一度試してみるのも良いでしょう。
ただ、手であげることに慣れすぎてしまうと、飼い主さん無しでは食べなくなってしまうこともありますので注意が必要です。
また、普段与える事が少ない人間用の食べ物や自作のご飯を与えるのもオススメです。ただし、猫にとって人間の食べ物は塩分が高いので注意しておきましょう。
猫が食べられる人間用の食べ物について知りたい方はこちらをチェック
食事をする環境を整える
猫にとって食べやすい環境を整えることも大切です。鈴をつけている場合はお皿に当たって音が煩わしくないのか、お皿が深すぎて食べづらいそうではないか、トイレが近くにあって衛生環境的に問題はないのか等を一度見直してみましょう。
プラスチック製のお皿は汚れがつきやすいので毎回きれいに洗うように心がけましょう。
高齢猫の場合は筋力の衰えの影響から首を下げてご飯を食べる事が辛くなってきます。
そういった場合は、高さのある食器を置くか食器を猫の食べやすい位置に調整をするようにしましょう。
また、ご飯を置く位置に関しては、なるべく静かで大きな音がする場所をさけて設置するようにすると猫も落ち着いて食べることができます。
運動量を調整する
猫は本来、ご飯を数回に分けて食べることを好みます。なので、置き餌をするのではなく、できるだけ新鮮なものを食べさせてあげられるように工夫してみましょう。
飼い主さんが仕事などで一緒にいる時間が少ない場合は、自動給餌器を利用して小分けで与えるのも良いでしょう。
また、猫の食欲は普段の運動量も影響します。最近あまり遊んであげられていないと思う場合は、キャットタワー等の上下の運動ができるものを設置してあげましょう。
もちろん、飼い主さんと遊ぶことも大好きです。猫と遊ぶことでスキンシップの一環にもなりますので、可能であれば毎日遊んであげるようにしましょう。
子猫の場合はまだ、成長途中のため遊んであげる時間が長すぎると、疲れ切って食欲が低下してしまう事がありますので注意して遊んであげましょう。
まとめ
昨日までしっかりとご飯を食べていたのに急に食べなくなるのは少し焦りますよね。猫が食欲が低下するのはさまざまな要因が考えられます。
偏食や環境が関係している場合は改善できることもありますが、下痢や異常にご飯を食べない場合は病気の可能性も考えられます。
普段と様子が違う場合はなるべく早く動物病院へ受診をするように注意しておきましょう。
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