近年、完全室内飼いの猫が増えてきている一方で、外で一緒に散歩をする子もいるそうです。放し飼いや室内飼いの良さには賛否両論あるかもしれません。
しかし、室内飼いであっても、思わぬ形で外に出てしまうこともあるかもしれません。外には危険も多く、その中でも、天敵と言われている動物もたくさんいます。
今回は、猫にとって天敵の動物を9つご紹介をしていきます。
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カラス
カラスが猫の天敵だと知っている人も多いのではないでしょうか。特に、カラスが狙いを付けやすいのは子猫です。
カラスが子猫を襲って亡骸をついばんだり、猫が必死になって獲得したご飯を奪ったりもしてきます。
カラスは、猫の死角から攻撃をしてくるため、子猫ともなると、受けるダメージはとてつもないものになることでしょう。
上空からの鋭いクチバシや爪での攻撃は、猫にとって天敵と言えるでしょう。
蛇
猫がきゅうりに対してびっくりするといった動画を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
それは、猫の天敵である蛇を彷彿させているからだと言われています。
猫の祖先であるリビアヤマネコは、実際に蛇と戦うことがあり、その経験が現在の猫のDNAに深く刻まれているのでしょう。
実際に海外で起きた事件では、誰かが捨ててしまったニシキヘビが、辺りの猫をほとんど飲み込んでしまうといったこともおきています。
小型の蛇であれば猫も戦うことができますが、大型のニシキヘビにまでなると、命の危険があることでしょう。
狐
一見、美しく、ずる賢いイメージを持たれている狐は、猫にとって天敵になりえます。
本来の狐は肉食であり、普段は、ネズミやうさぎ、小鳥などの獣を食します。
野生の世界では、狐と鉢合わせになることもあり、餌や縄張りを争って喧嘩をすることがあるそうです。
想像以上に凶暴な狐は、狂犬病も持ち合わせている可能性もありますので注意が必要です。
タヌキ
タヌキは日本の昔話にもよく出てくる動物で、田舎に住んでいる印象が強いですが、実際は都会にも住んでいることがあります。
タヌキは夜行性であり、日没の一時間前ごろから活動を開始します。また、タヌキが子猫を押そうといった事例もあります。
また、狂犬病を持っている可能性もあるので、たとえ成猫であっても引っかかれたり、噛まれたりすると危険なので注意が必要です。
サル
猫は、縄張り意識の強い動物として知られていますが、サルも劣らず、縄張り意識の強い動物と言われています。
もしも、サルの縄張りだと入ってしまうと、猫に限らず、人間であっても追い出そうと攻撃を仕掛けてくる可能性が高いといえるでしょう。
サルと比較して大きな人間にすら、勇猛果敢に攻撃をしてくるので、サルにとって子猫などはおそるるに足らないかもしれませんね。
アライグマ
アライグマはアニメにもなっているほど可愛らしい動物ですが、実際には凶暴な一面を持っています。
猫に対しては、餌の取り合いなどによって喧嘩になってしまうこともあるそうです。
アライグマも狂犬病を持っている可能性があるので飼い主さんも猫も注意が必要な動物です。
イタチ
可愛い印象のあるイタチですが、実際は攻撃性の高い動物として知られています。
比較的、身体の小さなイタチですが、その攻撃性から猫でも負けてしまうこともあるそうです。
イタチは自分よりも大きな動物にも果敢に攻撃を仕掛けてきますので危険だといえます。
細く柔軟な身体を活かして、家のちょっとした隙間からも入り込んでくることがありますので、室内飼いの猫であっても注意が必要です。
しかし、猫とイタチの相性がよければ仲良くなるといった例外も過去には合ったそうです。
ワシやフクロウ等の猛禽類
ワシやフクロウは、猛禽類(もうきんるい)と言われており、鋭い爪を持っており、昆虫や哺乳類、また、同種の鳥も食べて生活をしています。
猛禽類を都心で見かけることはほとんどありませんが、周りに山などが多い地域は注意が必要です。
特に、猛禽類の中でも、オオタカやイヌワシ、ハクトウワシは猫を襲うと言われています。また、ペットとして飼われているフクロウも猫を襲う可能性が考えられますので、注意が必要です。
コヨーテ
コヨーテは、北アメリカが主な生息地となっており、日本には生息をしていません。
しかし、コヨーテは猫の天敵そのものとも言え、アリゾナの研究では、コヨーテが食べたものの約4割ほどが猫だったそうです。
地域によって猫の生息数なども変わるので、数値に変動はあるかもしれませんが、危険なことに変わりはありません。
猫が天敵と出会わないためにしておきたいこと
ここまで猫にとっての天敵がどれほどの危険性があるかを紹介してきましたが、出来ることなら、飼い猫と天敵が出会わないことが一番です。
天敵と出会ってしまうと、相手から喧嘩をしかけてくる場合もありますし、逆に飼い猫から攻撃をしかけて、結果的に怪我や感染病にかかってしまうことが考えられます。
そのためにも、猫が外に出る時は、飼い主と一緒に出かけ、天敵がいると考えられる環境下であれば、完全室内飼いを検討すると良いでしょう。
一番は猫と天敵が出会わないことなので、窓の開け閉めや戸締りを厳重にすることが一番良い選択なのではないでしょうか。
まとめ
厳しい自然界では、猫にとっての天敵がたくさんいます。上空には猛禽類、地上には、イタチやタヌキなどのいった獣がうろついているのです。
イタチであれば細い身体を活かして家の中に侵入してくることもあります。
愛猫の生活を守るためにも万が一、天敵と遭遇をした際は、なるべく距離をとるのがよいでしょう。
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